レオパを飼って後悔したこと5選|10匹飼育して分かった本音と対策

レオパを飼って後悔したこと(10匹飼育の本音と対策)を解説する記事のアイキャッチ。ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の顔アップ写真。 レオパ
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はじめに

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は、「初心者向け爬虫類」として紹介されることが多い生き物です。私自身、10匹以上を飼育・繁殖してきて「たしかに飼いやすい種類だな」と感じています。丈夫で、サイズも手頃で、表情も豊か。入門種として人気があるのも納得です。

ただ、この記事にたどり着いた方の多くは、「本当のところ、飼って後悔しないの?」という正直なところを知りたいはずです。

そこでこの記事では、実際に飼ってみて「これは事前に知っておきたかった」と感じた現実的なポイントを正直にお話しします。

レオパの飼い方の全体像は「レオパの飼い方|初心者完全ガイド」にまとめていますので、あわせてどうぞ。


① 夜行性だから、ベタベタ触れ合うペットではない

レオパは夜行性です。日中はシェルターの中で過ごしていて、姿を見せてくれないことが多いです。仕事や学校が終わって帰宅した頃にようやく活動を始めますが、生活リズムによっては、起きているレオパをほとんど見られない、ということもあり得ます。

毎日欠かさずお世話をしていても、実際に姿を見られる時間は意外と短いんです。犬や猫のような触れ合いを期待していると、「飼っている」というより「管理している」ような感覚になる瞬間もあります。

逆に言えば、「日中は家にいない」「静かに見守るタイプのペットが好き」という人には、この距離感がむしろ心地良いと思います。ベタベタした触れ合いを求めるペットではない、という距離感だけは、お迎え前にぜひ知っておいてください。


② 冬は保温の電気代が、ずっとかかり続ける

レオパは変温動物なので、自分で体温を作れません。つまり冬のあいだは、飼い主が保温をし続ける必要があります。

私が実際に使っていた機材のワット数から概算してみます。

  • 熱源:75Wの保温器具を1つ(サーモスタット管理で、冬はおおよそ1日15〜18時間ほど通電)
  • 補助:10Wのパネルヒーター(ナラベルト)を3本(こちらは24時間つけっぱなし)

この構成で、電気料金の目安(1kWhあたり約31円)で計算すると、10匹分の温室まるごとで、冬の1か月あたりおよそ2,000円弱という試算になります。「10匹でその程度なら意外と安い」と感じた方もいるかもしれません。実はここにポイントがあります。

私は飼育スペースをまとめた温室を自作し、1つの熱源で一括管理していました。ケージごとに保温球を用意すると、その分だけワット数も電気代も積み上がっていきます。断熱した温室でまとめて温めたほうが、結果的に効率が良く、電気代も抑えられました。

逆に言えば、ケージを別々に保温したり、飼育数が増えていったりすると、この固定費は着実に膨らみます。しかも冬のあいだ、毎日24時間かかり続ける費用です。「思ったより電気を食うな」と感じる場面は、正直あります。

これからお迎えする方へのアドバイスとしては、保温器具は生体の健康に直結するので、最初からサーモスタットで温度を自動管理できる構成にしておくことをおすすめします。多頭飼育を視野に入れているなら、早い段階で温室やラックでまとめて保温する形を考えると、電気代でも作業効率でも得をします。保温器具の具体的な選び方は「レオパの保温・パネルヒーターおすすめ|温度管理のコツ」に、飼育にかかるお金の全体像は「爬虫類飼育の初期費用」にまとめています。


③ 生き餌の管理と「虫が家にいる」問題

レオパを飼ううえで、多くの人が身構えるのが餌の問題です。私が主に与えていたのはコオロギやデュビア(餌用G)でした。

生き餌はレオパに与えるだけでなく、その餌自体を生かしておく必要があります。ケースを用意し、餌と水を切らさないように世話をする。数が増えれば場所も取ります。ときどき脱走もします。

「G」が家にいることに対して、家族の理解を得るのが大変でした。一人暮らしでなければ、ここは事前に相談しておいたほうがいいポイントです。

ただ、これには明確な対策があります。レオパは人工餌だけでも問題なく飼育できます。実際、私が飼っていた10匹は、全頭とても簡単に人工餌に餌付けできました。虫が苦手な方や、家族の理解が得にくい方は、最初から人工餌中心にすれば、この悩みの多くは解決します。

ではなぜ私が生き餌を与えていたかというと——単純に、レオパが生き餌に食らいつく、あの一瞬が見たかったからです。これは飼い主側の楽しみであって、必須ではありません。この話は「レオパは人工餌だけでも飼育できる?それでも私が生餌を与えていた理由」で詳しく書いていますので、餌で迷っている方はぜひ読んでみてください。


④ 設備のアップデートにお金がかかる

デジタル温湿度計はレオパの健康管理に欠かせない設備のひとつ
デジタル温湿度計はレオパの健康管理に欠かせない設備のひとつ

飼育を始めた頃は、「最低限の設備があれば十分」と思っていました。実際、レオパは初期費用が比較的安く済む爬虫類です。ところが、飼育経験を積むにつれて、こんなものが次々と欲しくなってきます。

  • もっと観察しやすい前開きのガラスケージ
  • 温度管理が正確にできるサーモスタット
  • おしゃれでかわいいシェルター

どれも「必須」ではありません。でも毎日レオパの様子を見ていると、「もう少し温度を安定させてあげたい」「もっと快適なシェルターにしてあげたい」という気持ちが自然と湧いてきます。そして気が付けば、ケージを買い替え、温湿度計をデジタルに替え、サーモスタットを導入し……と、少しずつ設備投資が積み重なっていきました。最初は「とりあえず飼えればいい」と思っていたのに、いつの間にか設備にこだわっている。これはレオパ飼育者、いや爬虫類飼育者あるあるだと思います。

これからお迎えする方へのアドバイスとしては、最初から少し良い設備を選んでおくと、結果的に買い替えが減って節約になることもあります。特にサーモスタットは、生体の健康に直結するので、最初からしっかりしたものをおすすめします。


この「後から買い足し」を減らすコツは、最初に自分の飼い方に合った構成を知っておくことです。レオパの初期費用見積もりツールを使うと、人工餌か生き餌か・部屋の寒さなどに応じた必要十分な用品と費用がその場で分かるので、ムダな買い直しを防げます。

⑤ 爬虫類沼

気が付けば手のひらにベビーがずらり。レオパをきっかけに爬虫類が増えていきます
気が付けば手のひらにベビーがずらり。レオパをきっかけに爬虫類が増えていきます

最初は「レオパを1匹だけ」のつもりだったんです。ところが飼育を続けるうちに、他の爬虫類にも興味が湧いてきてしまいます。

爬虫類ショップへ行けば新しい生体に目がいく。爬虫類イベントへ足を運べば、さらに世界が広がる。SNSを開けば、他の飼育者さんの素敵な飼育環境が流れてくる。レオパを飼ったことがきっかけで、「爬虫類」という趣味そのものにハマってしまったんです。

レオパ自体にも、モルフ(色や模様のバリエーション)という沼があります。1匹お迎えすると、次は違う模様の子を……と探し始める自分がいました。しかもレオパは10年以上生きることも珍しくありません。長い付き合いになるぶん、愛着もどんどん深まっていきます。最初は1匹のつもりだったのに、気付けば「次に迎えるならどの子にしようか」と探している。これは沼です。間違いなく沼です。


まとめ:後悔は「覚悟」に変えられる

レオパを飼って後悔したことは、

  1. 夜行性だから、ベタベタ触れ合うペットではない
  2. 冬は保温の電気代が、ずっとかかり続ける
  3. 生き餌の管理と「虫が家にいる」問題
  4. 設備のアップデートにお金がかかる
  5. 爬虫類沼

の5つでした。こうして並べてみると、②〜④は「知っておけば対策できる現実的なデメリット」だと分かります。

ただ、最後にひとつだけ、本当に伝えたいことを書かせてください。それは、飼育熱が冷めてしまう時期が来ても、しっかり世話ができるかどうかということです。進学、就職、引っ越し、家族構成の変化——長く飼っていれば、ライフスタイルは必ず変わります。それでも変わらず世話を続けられるか。生き物の飼育は、一過性の趣味ではいけません。レオパは10年以上を共にする相手です。ここだけは、お迎え前に自分自身に問いかけてほしいと思います。


関連記事として、レオパの飼い方 完全ガイド飼育の初期費用の記事もあわせてどうぞ。種としての基礎情報はレオパの飼育ガイド(獣医師監修・アニキュア動物病院)も参考になります。

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