リクガメには様々な種類が存在します。
リクガメ飼育の全体像は、【リクガメの飼い方 完全ガイド】にまとめています。よければあわせてどうぞ。
ギリシャリクガメやヘルマンリクガメ、ロシアリクガメのような比較的小型の種類もいれば、ヒョウモンリクガメやケヅメリクガメのように大型化する種類もいます。
そのため、リクガメをお迎えする前には、どのような種類なのか、どれくらいの大きさになるのかを知っておくことが大切です。
また、リクガメというと「丈夫そう」「飼いやすそう」といった印象を持たれることがありますが、実際には決して簡単な生き物ではありません。
適切な温度管理や紫外線管理が必要であり、飼育環境を整えなければ体調を崩してしまうこともあります。
私自身、ギリシャリクガメを14年以上飼育していますが、長く飼育してきた中で感じるのは、毎日の世話そのものよりも「日々の観察」が非常に重要だということです。
リクガメは長寿な生き物で、飼育は数十年単位の長い付き合いになります。お迎え前には、ギリシャリクガメの寿命は30〜50年にも目を通しておくことをおすすめします。
今回は、私が実際に行っている毎日の世話の流れと、リクガメ飼育で大切だと考えていることについて紹介します。
私がギリシャリクガメをお迎えするまで
少し私自身の話をさせてください。私がリクガメを迎えたのは14年前のこと。じつは当時、親から「試験でいい成績をとったら飼っていい」と言われていて、そのために必死に勉強した記憶があります。リクガメを飼いたいという気持ちが、勉強のモチベーションになっていたわけです。
種類は、ギリシャリクガメ・ヘルマンリクガメ・インドホシガメの3種でかなり迷いました。今では考えにくいですが、当時はインドホシガメも数万円で購入できた時代でした。最終的にギリシャリクガメに決めた理由は、総合ペットショップで「これくらいなら安心」と言われるサイズで販売されていたから。初めての一匹だったので、状態の安定した個体を選べたのは、振り返ると良かったと思っています。
ちなみに「飼う前に知っておきたかった」と後悔したことは、私の場合はほとんどありませんでした。これは私が偉かったというより、ある程度しっかり調べてから迎えたからだと思います。逆に言えば、事前に調べておけば大きな後悔は避けられる、ということでもあります。だからこそ、この記事を読んでくださっているあなたには、ぜひお迎え前にひと通り知っておいてほしいと思っています。
まずは飼育する種類を知ることが大切
リクガメは種類によって必要な飼育環境が大きく異なります。
例えば、地中海リクガメの仲間であるギリシャリクガメやヘルマンリクガメは、比較的家庭でも飼育しやすいサイズです。
一方で、ケヅメリクガメのような大型種になると、成長後は室内ケージだけでの飼育が難しくなることもあります。
リクガメをお迎えする際は、見た目だけで選ぶのではなく、その種類がどのような環境で生活し、将来的にどれくらい成長するのかを調べておくことが大切です。成長後の大きさについては、【ギリシャリクガメはどれくらい大きくなる?】で紹介しています。
リクガメは決して簡単な生き物ではない

リクガメ飼育で最も重要なのは飼育環境です。
- 適切な温度
- 適切な紫外線
- 適切な食事
- 清潔な飼育環境
こうした基本が整って初めて、リクガメは健康に生活することができます。
特にお迎え直後は環境の変化によるストレスも大きく、環境づくりの良し悪しがその後の健康状態に影響することもあります。
そのため、生体をお迎えすることよりも先に、飼育環境について学ぶことが大切だと考えています。
飼ってみて一番「想像と違った」こと
飼育環境の話の前に、ひとつだけ「飼ってみて意外だったこと」をお伝えさせてください。それは、リクガメにもしっかり性格があるということです。
正直、飼う前は「リクガメなんてみんな同じようなもの」くらいに思っていました。ところが実際に複数と暮らしてみると、これがまったく違う。人見知りで内気な子もいれば、物おじしないイケイケな子もいる。同じ環境で同じように育てても、餌への食いつき方も、人が近づいたときの反応も、個体によってはっきり差が出ます。
この「性格の違い」は、飼い始めてからの大きな楽しみのひとつになりました。リクガメは無表情に見えて、つき合っていくほど一匹一匹の個性が見えてくる生き物です。お迎えしたら、ぜひそのあたりも観察してみてください。
複数飼育を考えている方は、リクガメの多頭飼いはおすすめ?実際に飼育して感じたメリット・デメリットもあわせて読んでおくと参考になると思います。
私が行っている毎日の世話
リクガメの世話というと、毎日長時間かかるイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、私が行っている作業そのものは決して多くありません。
朝に行うこと
朝、まず最初に行うのはリクガメの状態確認です。
- 普段通り動いているか
- ぐったりしていないか
- 明らかな異変はないか
といった点を確認します。
毎日見ていると、少しの違和感にも気付けるようになります。
その後、餌の準備を行います。
私の場合は野菜と人工飼料を組み合わせて与えています。
リクガメの健康維持にとって食事は非常に重要な要素です。
ライト管理は自動化している
現在は便利な飼育用品も多く販売されています。
私の場合はサーモスタットとタイマー機能が一体になった用品を使用しているため、
- 紫外線ライト
- バスキングライト
は自動で管理しています。
毎日ライトのオン・オフを行う必要がなく、設定した時間になると自動で点灯・消灯するため非常に便利です。
これからリクガメ飼育を始める方にとっても、管理を安定させるための便利な用品のひとつだと思います。必要な用品の全体像は、【ギリシャリクガメに必要な飼育用品は?】でまとめています。
夜に行うこと
夜は餌の食べ具合を確認します。
私にとって、この時間は単なる片付けではなく健康チェックの時間でもあります。
- しっかり食べているか
- 食べ残しが増えていないか
- 普段と変わった様子はないか
を確認します。
食べ残しがあれば回収し、その日の世話は終了です。
ライト類についてもタイマー管理しているため、自動で消灯します。
定期的に行うこと
毎日ではありませんが、定期的に行う作業もあります。
- フンの回収
- ケージ内の掃除
- 床材交換
などです。
こうした作業は目立ちませんが、健康な飼育環境を維持するためには欠かせません。
旅行や長期不在のときはどうする?
「旅行のときどうするの?」というのは、これから飼う方が気になるところだと思います。リクガメは犬や猫ほど手がかからないとはいえ、餌やりや温度管理を完全に止めるわけにはいきません。
数日程度であれば自動の保温・点灯設備でしのげますが、それ以上長くなる場合は、誰かに世話を頼める体制を考えておくと安心です。預ける相手がいるなら、餌の種類や量を事前に共有しておくのがポイントだと思います。
リクガメの世話で一番大切なのは観察すること
ここまで世話の流れについて紹介してきました。
しかし、私が最も重要だと思っているのは観察です。
餌やりや掃除も大切ですが、それ以上に毎日の変化に気付くことが重要だと感じています。
私が特に気にしているのは食欲
リクガメの体調管理で私が最も重視しているのは食欲です。
毎日見ていると、
- 餌の減り方が違う
- 食べる量が少ない
- 好物への反応が鈍い
といった変化に気付くことがあります。
もちろん季節や気温によって食欲が変化することもあります。
しかし、普段との違いに気付けるかどうかは非常に重要です。

食欲は体調の変化を知るサイン
私の経験では、何らかの不調がある場合、まず食欲に変化が現れることが多いように感じています。
- 温度が適切ではない
- 紫外線環境に問題がある
- 体調を崩しかけている
など、原因は様々です。
食欲が落ちることで体力や免疫力が低下し、その後さらに体調を崩してしまうケースも考えられます。
だからこそ、毎日の食欲確認は非常に大切です。
結局は基本的な飼育環境が重要
観察は大切ですが、その土台となるのは飼育環境です。
- 適切な温度・湿度・風通し
- 適切な紫外線
- 適切な食事
- 清潔な環境
こうした基本が整っているからこそ、リクガメは健康に生活できます。
特別な飼育テクニックよりも、毎日同じ環境を維持し続けることの方が重要だと感じています。
まとめ
リクガメの毎日の世話そのものは、慣れてしまえば複雑なものではありません。
朝に状態を確認し、餌を与え、夜に食べ具合を確認する。定期的に掃除を行う。
作業だけを見るとシンプルです。
しかし、その裏には適切な飼育環境と日々の観察があります。
私自身、リクガメ飼育で最も大切なのは観察だと考えています。
特に食欲の変化は体調を知る大切なサインになります。
リクガメをお迎えする際は、餌や掃除だけでなく、毎日様子を見ることも大切な世話のひとつとして意識してみてください。




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