はじめに
今回は、我が家で飼育しているテイラーカワリアガマ(以降ゼノガマ)の飼育環境を紹介したいと思います。
ゼノガマは流通量がそこまで多い種類ではないので、いざ飼おうと思っても「実際どんな環境で飼っているのか」がイメージしづらいかもしれません。私もお迎えする前は、ネット上の情報を読み漁りながら、ほかの飼育者さんがどんなレイアウトを組んでいるのか気になっていました。
そんなわけで、この記事では飼育方法の解説というよりも、あくまで「我が家ではこうしています」という実例を中心にまとめていきます。これから飼育を考えている方や、他の人の環境が気になる方の参考になればうれしいです。数字や理屈をきっちり詰めた飼育書的な内容ではなく、ゆるく読んでもらえたらと思います。

我が家のゼノガマ飼育環境
正直なところ、最初から今の環境が完成していたわけではありません。お迎えした当初はもっと手探りで、ケージのサイズもレイアウトも、飼育しながら少しずつ改善してきた感じです。「ここはもう少し広い方が動きやすそうだな」とか「この配置だと掃除がしづらいな」とか、実際に世話をしてみて気づくことが本当に多かったです。
今の環境で意識しているのは、生体が快適に過ごせることと、自分が無理なく管理を続けられること、この二つのバランスだと思っています。どんなに理想的なレイアウトでも、掃除が大変で続かなければ意味がないですし、逆に手抜きしすぎて生体に負担がかかるのも避けたいところです。そのあたりを行ったり来たりしながら、今のかたちに落ち着いてきました。

飼育ケージ
現在使用しているのは、高さよりも床面積を優先したタイプのケージです。パンテオンの600×450を使用しています。
ゼノガマは見た目こそずんぐりした体型ですが、実際に飼ってみると意外なほどよく動き回ります。ケージの中をちょこちょこ歩いたり、ふと気づくと反対側に移動していたりと、見ていて飽きません。
お迎えした最初の頃は、もう少しコンパクトなケージを使っていたのですが、活発に動く様子を見ているうちに「もっと広い方がのびのびできそうだな」と感じて、今のサイズに変えました。結果として、横方向に動けるスペースが増えたことで行動の幅も広がったように思います。床面積を重視して正解だったと感じています。
紫外線ライト
ゼノガマは昼行性のトカゲなので、紫外線ライトはかなり重要な設備だと思っています。我が家でも、これは省略できない部分として最初から用意していました。
EXOTERRAコンパクトトップ60(ソケット)に、同じくEXOTERRAレプタイルUVB150 26W(紫外線ライト)を2個装着しています。
設置するときに気をつけているのは、照射範囲と位置です。ライトを置く高さや角度によって、生体に届く紫外線の量はけっこう変わってくると感じています。バスキングする場所にしっかり光が当たるように意識して配置していて、生体が日光浴のように体を温めながら紫外線を浴びられるようにしています。ライトは消耗品でもあるので、定期的に交換するようにしているのも地味に大事なポイントかなと思います。

バスキングライト
バスキングライトについては、十分な熱量が確保できるものを選んでいます。ゼノガマは体を温めてから活動を始めるタイプなので、ここがしっかりしていないと一日のリズムが整いにくい印象があります。
EXOTERRAサングローやヴバリアデイハロゲンなどを、時期によって使い分けています。
我が家では、生体がバスキングしている姿を見るのがちょっとした楽しみになっています。ライトの下でぺたっと体を伏せて、目を細めながら温まっている様子は、見ていてなんだか癒されます。「ああ、ちゃんと気持ちよさそうにしているな」と感じられると、設備がうまく機能している証拠なのかなと安心します。熱量だけでなく、そういう生体の様子も含めて調整しているところです。

床材
床材は、見た目の雰囲気も大事にしつつ、それ以上に掃除のしやすさを重視して選んでいます。ゼノガマは乾燥した地域の出身ですが、我が家は人工芝にしています。フンを見つけたときにさっと取り除けるかどうかは、毎日の管理のしやすさに直結すると感じています。
我が家では、100均一の人工芝、足が柔らかく短いタイプを使用しています。他のタイプの人工芝も試しましたが、掃除のし易さや生体への負担を考慮した結果、このタイプに落ち着きました。
おしゃれなレイアウトに憧れる気持ちもあるのですが、結局のところ掃除が面倒だと清潔さを保ちにくくなってしまいます。なので、見た目と実用性のちょうどいいところを探りながら、今の床材に落ち着きました。生体が床を掘るようなしぐさを見せることもあるのですが、そうした仕草を見せても体に負担がかからないような人工芝を使用しているつもりです。

レイアウト
レイアウトは、比較的シンプルにまとめています。あまり物を詰め込みすぎると掃除がしにくくなるので、必要なものを絞って配置している感じです。
意識しているのは、バスキングできる場所、落ち着いて休める場所、そして走り回れるスペースの三つです。温まりたいときに行ける高めの場所と、身を隠してゆっくりできる流木、そして自由に動けるオープンなスペースをそれぞれ用意しておくと、生体が気分に合わせて場所を選んでいるように見えます。
先ほども触れましたが、ゼノガマは飼ってみると意外と活発で、じっとしているだけの子ではありません。だからこそ、動けるスペースをちゃんと確保しておくことが大事だなと、実際に飼ってみて改めて感じています。

温度管理について
ゼノガマの飼育では、温度管理がやはり大事なポイントになると思います。乾燥した暖かい地域の生き物なので、日中寒すぎる環境だと調子を崩しやすい印象があります。
ただ、正直に言うと、私自身は温湿度計の数字を常にチェックして厳密に管理しているタイプではありません。ケージに常時温湿度計を設置しているわけでもないんです。飼育を立ち上げたばかりの時期や、季節の変わり目など、環境が変わりそうなタイミングでは測定して数値を確認しますが、普段はどちらかというと生体の様子を見ながら調整しています。
数字はもちろん参考になるのですが、それ以上に「今日はよく動いているな」「あまり出てこないな」といった日々の様子から読み取れることも多いと感じています。
バスキングスポットについて
バスキングスポットは、比較的高めの温度に設定しています。しっかり温まれる場所があることで、生体も活動のスイッチが入りやすいように見えます。
ただ、ケージ全体を高温にするのではなく、温度の勾配を作ることを意識しています。高温のエリアと、少し涼しめのエリアの両方があると、生体自身が「今はここがいい」と快適な場所を選べるからです。広めのケージを使っている利点は、まさにこの点にあると感じていて、温度差のある空間を作りやすく、生体が自分で居場所を決められる環境になっています。
我が家では、冬場は150W、夏場は50Wと、季節によってバスキングライトのワット数を変えています。気温が下がる時期にはしっかり熱量を確保して、暑くなる時期には下げる、というシンプルな切り替えです。そして温度計の数字だけに頼るのではなく、生体が普段どのあたりで過ごしているかも合わせて観察するようにしています。よく涼しい側にいるなら少し暑すぎるのかな、といった具合に、行動から判断材料をもらっている感じです。
夜間の管理
夜間は、日中ほど神経質にはなっていません。ゼノガマの出身地でも、昼と夜では気温差があるはずなので、ある程度の冷え込みはむしろ自然なことだと考えています。なので夜は照明を落として、自然なリズムを保てるようにしています。
ただ、冬場については少し注意が必要だと感じています。日本の冬は地域によってはかなり冷え込むので、夜間に下がりすぎないようには気をつけています。我が家では、必要に応じて部屋自体の温度を保つようにしたり、パネルヒーターで補助したりして対応しています。このあたりも、寒い日の生体の様子を見ながら「今日は冷えそうだから少し足しておこうかな」と調整することが多いです。
実際に使っている飼育用品一覧
ここまで紹介してきた、現在我が家で使っている飼育用品をまとめておきます。これから揃える方の参考になればと思います。ケージ、紫外線ライト、バスキングライト、床材といった基本的なものが中心で、特別に変わった機材を使っているわけではありません。
飼育ケージ:SANKO パンテオン ホワイト WH6045(60×45cm)
Amazonで見る / 楽天市場で見る
紫外線ライト器具:GEX エキゾテラ コンパクトトップ60(3灯式)
Amazonで見る / 楽天市場で見る
紫外線ランプ:エキゾテラ レプタイルUVB150 26W
Amazonで見る / 楽天市場で見る
バスキングライト:エキゾテラ サングロー タイトビーム 50W
Amazonで見る
バスキング用ハロゲン:ビバリア デイハロゲン 22W
Amazonで見る
飼育して感じたこと
実際にゼノガマを飼育してみて感じるのは、見た目の格好良さだけでなく、観察していて面白い種類だということです。ずんぐりした体型としっぽの雰囲気に惹かれてお迎えしましたが、暮らしぶりを眺めているうちに、その仕草の一つひとつが愛らしく思えてきました。
設備自体は、特別に難しいものを揃える必要はないと感じています。ただ、温度管理と紫外線管理だけは手を抜かないようにしたいところです。逆に言えば、この二つさえきちんと押さえておけば、そこまで神経質にならなくても飼える種類なのかなと思います。
休日で時間がある日には、別のケージに移してバルコニーで日光浴をさせることもあります。紫外線ライトも優秀な製品が多いとは思うのですが、やはり本物の太陽光には敵わないなと感じる瞬間があります。天気の良い日に外で日光浴をしている姿を見ると、体の色つやも普段とは違って見えて、改めて太陽の力ってすごいんだなと実感します。
環境さえ整えてあげれば、比較的丈夫で飼育しやすい種類だと感じています。そして広めのケージで飼うと、歩き回ったり掘ったりバスキングしたりと行動のバリエーションが増えて、見ていて本当に楽しいです。
まとめ
ここまで、我が家のゼノガマの飼育環境を紹介してきました。ケージやライト、床材、レイアウト、そして温度管理の考え方まで、あくまで「我が家ではこうしています」という実例として書いてみました。
繰り返しになりますが、私は数字を厳密に管理するというよりも、生体の様子を見ながら飼っているタイプです。なので、これから飼育する方にも、計測器の数値だけに振り回されず、生体そのものをよく観察することをおすすめしたいなと思います。最初は不安もあるかもしれませんが、毎日眺めているうちに、その子なりの「いつもの様子」が自然とわかってくるはずです。
少しでも参考になっていればうれしいです。飼育用品の選び方や、他の爬虫類の飼育環境についても別の記事で紹介していますので、よければそちらも覗いてみてください。


コメント