リクガメを飼うと、部屋は臭くなりますか

リクガメは臭いのかを解説する記事のアイキャッチ。土の上にいるギリシャリクガメのアップ写真。 リクガメ
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リクガメを飼ってみたい。でも部屋が臭くなったら困る。

家族と暮らしていればなおさらだと思います。飼い始めてから「思ったより臭う」と気づいても、簡単には戻せません。

14年リクガメを飼っている立場から、先に結論を書きます。

  • リクガメ自身は臭いません
  • 臭うのは糞。これは避けられません
  • ただし糞は、乾けば臭わなくなります
  • だから問題になるのは「乾かない糞」だけです

我が家では、臭いが理由で困ったことはありません。何を準備すればそうなるのかを、順番に書きます。

リクガメ自身は、臭いません

まずここが、いちばん心配されるところだと思います。

結論として、臭いません。鼻を近づけて嗅げば何か匂うのかもしれませんが、飼育していてそんなことはしません。

犬や猫のような体臭がなく、体そのものが汚れることもほとんどありません。抜け毛もないので、部屋に匂いが移ることもない。

床材の上に立つギリシャリクガメ。体そのものは汚れていない
リクガメ自体はほとんど臭いません

「動物を飼うと部屋が動物臭くなる」というイメージがあると思いますが、リクガメに関しては当てはまりません。

臭うのは糞です。これは避けられません

正直に書きます。糞は臭います。

草食だから臭わない、ということはありません。むしろ体が大きい分、糞も大きい。そして糞をした直後は、部屋まで匂いが届きます。

我が家ではバスキングライトの下で糞をすることが多く、ライトで温められて一時的に強く臭うこともあります。

ここは、飼う前に受け入れておいたほうがいいと思います。無臭の生き物ではありません。

ただし、乾けば臭いは消えます

そのうえで、いちばん大事なことを書きます。

糞は、乾燥しきると臭わなくなります。

だから、糞をしてすぐは臭っても、そのまま延々と部屋が臭い続けることはありません。時間が解決する部分があるということです。

つまり本当に問題になるのは、いつまでも乾かない糞です。そして飼育環境の中に、それが起きる場所があります。

乾かない糞ができる場所は、水入れです

リクガメには、水の中に糞尿をする傾向があります。

野生では意味のある行動だと言われています。水に流すことで臭いの拡散を防ぎ、天敵に居場所を悟られないようにするためだそうです(諸説あります)。

ところが飼育下では、話が変わります。その水は、飼い主が掃除するまで乾きません。

乾かないということは、臭いを発し続けるということです。ケージの中に、常時稼働する臭いの発生源を置いているのと同じになります。

私自身、夏場に水入れを置いていた頃は、臭くなることがありました。今は水入れを置いていません。

置かない代わりに何をしているか、水分をどう摂らせているかは「リクガメが水を飲んでいるところを見たことがない、という不安について」に書きました。初めて飼う方がいきなり真似するものではありませんが、臭いの原因としては知っておいて損はないと思います。

保温ライトや紫外線ライトを設置した広い木製リクガメケージ
温度勾配を意識したレイアウト。右側がバスキングエリア

飼う前に、準備しておきたいこと

臭いを抑えるために必要なのは、特別な道具ではありません。乾きやすい環境と、見つけたら取り除く習慣です。

乾きやすい床材を選ぶ

我が家はヤシガラともみ殻を混ぜたものを使っています。床材が濡れたまま放置される状態を作らないことが、臭い対策の本体です。床材の考え方は「地中海リクガメの床材は何が正解?」にまとめています。

なお濡れた床材は、コバエの発生源にもなります。こちらは「爬虫類ケージのコバエ、原因は「水入れ」かもしれません」に書きました。臭いと虫は、同じ原因から来ています。

糞を見つけたら、すぐ取り除く

結局これが最大の対策です。特別なことは何もしていません。見つけ次第、取り除く。それだけです。

毎日決まった時間に、という必要もありません。私は泊まりのある仕事なので、撤去が翌日になることもあります。それでも問題になっていないのは、乾いてしまえば臭いが消えるからです。

消臭剤は、必須ではありません

家庭用の消臭剤や、イオレイズという製品を使っていた時期もあります。ただ、今は使っていません。

発生源を減らせば、消臭剤に頼る必要はないというのが実感です。買い揃える前に、まず環境のほうを整えてください。

季節による違いは、ほとんどありません

夏は臭いやすいのではないか、と思われるかもしれません。我が家では、季節による差はあまり感じていません。

ただし例外があって、水入れを置いていた頃は、夏に臭くなることがありました。気温が高いと、水が悪くなるのが早いからだと思います。

ここでも、原因は季節そのものではなく「乾かない水があるかどうか」でした。

14年飼って、臭いで後悔したことはありません

最後に、飼う前の方がいちばん知りたいであろうことを書きます。

臭いを理由に「飼わなければよかった」と思ったことは、一度もありません。

来客に「動物を飼っていますか」と聞かれることもありません。糞をした直後に部屋にいれば分かりますが、それ以外の時間は無臭です。

飼育を始めてからの全体像は「リクガメの飼い方 完全ガイド」に、日々のお世話で大切なことは「リクガメを飼う前に知っておきたいこと」にまとめています。体調のサインについては「リクガメの健康チェック完全ガイド」もあわせてどうぞ。

まとめ

  • リクガメ自身は臭わない。体臭も抜け毛もない
  • 糞は臭う。直後は部屋まで匂うこともある。これは避けられない
  • ただし乾けば臭いは消える。問題になるのは「乾かない糞」だけ
  • リクガメは水の中に糞尿をする傾向があり、水入れは乾かない発生源になりやすい
  • 対策は乾きやすい床材と、見つけ次第の撤去。消臭剤は必須ではない
  • 季節差はほとんどない。夏に臭ったのは、水入れがあった頃だけ

「動物を飼うと部屋が臭くなる」という心配で迷っているなら、リクガメはその心配が最も小さい部類だと思います。

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