爬虫類イベントに行くメリット・デメリット

イベント

はじめに

ここ数年、各地で爬虫類イベントが開催されるようになりました。大きな会場で行われる有名なイベントから、地方の比較的小規模なものまで、調べてみると意外と身近なところでも開催されていたりします。

私自身も、年に何度か爬虫類イベントへ足を運んでいます。会場には普段は見られない生体がずらりと並んでいて、気づけば何時間も経っている、ということもよくあります。

ただ、イベントは楽しい場所であると同時に、良い面ばかりではないなと感じることもあります。特に生体の購入を考えている場合は、イベントならではの注意点も知っておいたほうがいいというのが、何度か通ってみての正直な感想です。

今回は、私が実際に爬虫類イベントへ通う中で感じているメリットとデメリットを、一飼育者の本音として書いてみたいと思います。

爬虫類イベントの会場の様子

爬虫類イベントのメリット① 普段行けないショップと出会える

私にとって、これがイベントの一番大きな魅力かもしれません。

爬虫類ショップというのは、そもそも数がそれほど多くありません。地域によっては、近場に専門店が一軒もないということも珍しくないと思います。私も気になるショップがあっても、県外となるとなかなか足を運べずにいました。

イベントには、県外のショップや専門店が多数出展しています。普段なら片道何時間もかけないと行けないようなお店を、一日で何軒も回れる。これはイベントならではの体験だと思います。

また、ホームページやSNSの情報だけでは分からない部分も見えてきます。お店の雰囲気、スタッフさんの人柄、どんな生体に力を入れているのか。実際にブースの前に立ってみると、「このお店、いいな」と感じることがあります。イベントで知ったショップに、後日改めて店舗まで足を運んだこともあります。そういう出会いのきっかけになる場所でもあるんですよね。

爬虫類イベントのメリット② 実際に生体を見ることができる

二つ目のメリットは、実物の生体を自分の目で見られることです。

イベントには普段なかなかお目にかかれない珍しい種類も並びます。「図鑑でしか見たことがなかった種類が目の前にいる」というのは、それだけで結構感動します。

私は購入予定がない日でも、見て回るだけで十分楽しめています。動物園や展示施設とはまた違う距離感で生体を見られるので、爬虫類が好きな方なら、買う買わないに関係なく楽しめる場所だと思います。

爬虫類イベントに並ぶ生体

イベントへ行くメリット③ イベント価格で購入できる

そして三つ目が、やはり価格です。

イベントでは「イベント特価」として、生体や用品が普段より安く販売されていることがよくあります。ケージや床材、餌などの消耗品をまとめ買いする方も多いですし、生体もショップの店頭価格より抑えられていることがあります。

正直に言うと、私自身もイベント価格にはかなり魅力を感じています。同じ生体、同じ用品なら、少しでも安く手に入れたいと思うのは自然なことだと思いますし、それを否定するつもりは全くありません。飼育を続けていくとなにかとお金はかかるので、抑えられるところは抑えたいというのが本音です。

ただ、この「安さ」については、後ほど書くように少し立ち止まって考えたい部分もあります。

爬虫類イベントのデメリット① 混雑してゆっくり見られない

ここからは、私が感じているデメリットの話です。

まず一つ目は、混雑です。人気のイベントは本当に人が多く、開場直後から通路がぎっしり、ということもあります。お目当てのブースの前に人だかりができていて、生体をじっくり見るどころではない、という経験は私も何度かあります。

また、人が多いとショップの方とゆっくり話すのも難しくなります。本当はその個体の餌食いや状態について詳しく聞きたいのに、後ろに人が並んでいると、なんとなく長話がしづらい雰囲気になってしまう。これは生体購入を考えている人にとっては、地味に大きいデメリットだと感じています。

時間に余裕があるなら、比較的空いている時間帯を狙ったり、閉場間際にもう一度回ってみたりと、工夫の余地はあると思います。

イベントへ行くデメリット② 普段の飼育環境が見えない

実店舗にお邪魔した場合、私たちはお店の様々な部分を見ることができます。たとえば、

  • ケージの状態(広さ、温度管理、レイアウト)
  • 生体の管理状況(個体の状態、給餌の様子)
  • 店内の清掃状況

こういった部分から、「このお店は生体を大切に扱っているな」と感じ取ることができます。逆に、気になる点があれば購入を見送る判断もできます。

一方、イベントではどうかというと、生体は基本的にカップやパッキングされた状態、あるいは簡易的な展示ケースに入っています。

これはイベントという場の性質上、仕方のないことです。ただ、その結果として、その生体が普段どんな環境で管理されてきたのかが、購入者側からはとても分かりにくいんですよね。

もちろん、イベントに出展しているショップの多くは、普段からきちんと管理をされていると思います。ただ、それを自分の目で確かめる手段が限られている、という点は理解しておいたほうがいいと感じています。店舗での購入とイベントでの購入の一番大きな違いは、ここにあるのかなと思います。

爬虫類イベントで生体を購入するときに意識していること

ここが、この記事で一番書きたかった部分です。

私はイベントで生体を購入することがあります。そして正直に言えば、イベント価格で安く販売されている個体に魅力を感じることもよくあります。同じ種類なら少しでも安くお迎えしたい、という気持ちは自然なものだと思いますし、私もそう思いながら会場を歩いています。

ただ、その上で、価格だけで判断しないようにしています。

というのも、ショップによっては輸入されて間もない個体が販売されている場合もあると聞きます。もちろん全てのショップがそうだという話ではありませんし、輸入後しっかり立ち上げてから持ってきているお店も多いはずです。ただ、輸入直後の個体は環境の変化で状態を崩しやすいことがあり、初心者の方が安さだけで選んでしまうと、お迎え後に苦労する可能性もあります。

なので私は、気になる個体がいたら、ショップの方にこんなことを聞くようにしています。

  • 「この子、いつ頃入ってきたんですか?」(輸入時期と、お店でどれくらい管理されていたか)
  • 「お店では何を食べていましたか?」(店頭で与えていた餌)

ショップの方に直接聞くのが一番です。混雑していて聞きづらいこともありますが、生体を迎えるとなれば長い付き合いになるわけですから、ここは遠慮しないようにしています。きちんと管理されているお店ほど、こういった質問には具体的に答えてくれる印象があります。

「安いから買う」のではなく、安いことも魅力の一つとして受け止めつつ、その裏にあるかもしれないリスクも理解した上で購入する。私が意識しているのは、結局このことに尽きます。

爬虫類イベントで購入を検討する様子

私にとって爬虫類イベントとは

ここまでメリットとデメリットを書いてきましたが、私にとってイベントは、単なる買い物の場ではありません。

普段出会えないショップや生体に出会える場所であり、同時に情報収集の場でもあります。色々なブースを回っていると、ショップごとの管理の考え方や、種類ごとの飼育のポイントなど、勉強になる話を聞けることがあります。同じ種類でもお店によって価格や個体の雰囲気が違うのを見比べるだけでも、相場観や見る目が少しずつ養われていく気がします。

価格だけを見て歩くのはもったいない、というのが何度か通ってみての実感です。

まとめ

最後に、この記事の内容を改めて整理しておきます。

爬虫類イベントには、たくさんの魅力があります。普段行けないショップに一日で何軒も出会えること、写真では分からない生体の実物を見られること、そしてイベント価格で生体や用品を購入できること。私自身、イベント価格には素直に魅力を感じていますし、安く購入できることはイベントの大きな利点だと思っています。

ただ、その一方で、価格だけで判断しないようにも心がけています。イベントでは、ショップの普段の飼育環境を自分の目で見ることができません。店舗であれば確認できるケージや管理の様子が、イベントでは見えにくい。だからこそ、ショップの方との会話を通じて、いつ入ってきた個体なのか、何を食べていたのかといったことを聞いてみることが大切だと感じています。

そしてイベントは、買い物だけの場所ではありません。色々なショップを見て回り、話を聞き、生体を見比べる。それ自体が勉強になりますし、飼育者としての引き出しを増やしてくれる場でもあります。

これから初めてイベントへ行く方は、ぜひメリットもデメリットも知った上で、自分なりの楽しみ方を見つけてほしいなと思います。あの会場の独特の熱気と楽しさは、やっぱり一度体験してみる価値があります。良い出会いがありますように。

爬虫類イベントでお迎えを考えている方は、飼育の初期費用をまとめた記事飼育の魅力を紹介した記事もあわせてどうぞ。生き物の基礎情報はWikipedia(外部サイト)も参考になります。

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