リクガメの冬支度で保温器具を調べると、「暖突」と「保温球」の2つが候補に挙がってきます。
「結局どっちがいいの?」——と迷う方がとても多いと思います。
私はリクガメの保温に、保温球を約10年、そのあと暖突Lサイズを5年使ってきました。両方を実際に使ってきた結論として、これから買うなら暖突をおすすめします。
この記事では、なぜ暖突をおすすめするのか、保温球と比較しながら整理し、最後に「暖突を買うなら、これだけは先に考えておいてほしい」という注意点もお伝えします。
保温器具全体の考え方はリクガメの保温器具まとめにまとめています。

結論|暖突が向いている人・保温球が向いている人
暖突が向いている人
- 光を出さずに、夜間もケージ全体を保温したい方
- やけどや球切れの心配をなるべく減らしたい方
- 消費電力を抑えたい方
- ケージの天井構造を自分で調整できる方
保温球のほうが向いている人
- ケージが小さく、一点をしっかり温めたい方
- 設置に手間をかけたくない方(ソケットに挿すだけで使いたい方)
私は両方を使ったうえで、リクガメの加温には暖突が扱いやすいという結論になりました。ただし、保温球が悪いという話ではありません。 私自身、10年間は保温球で問題なく飼育できていました。
暖突と保温球のメリット・デメリット比較
暖突のメリット
光を出さないので、夜間の使用も気にならない。 夜に浮かび上がる赤い光、あの怪しい光はと近所で有名に・・・ならないことを祈ります。(笑)
表面が不織布で覆われていて、比較的安全。 保温球は表面が高温になるためやけどの注意が必要ですが、暖突は構造上そのリスクが抑えられています。
消費電力が低めの設計。 冬の間ずっと通電する器具なので、ここは長い目で見ると効いてきます。
故障耐性〇。 私は5年間使っていますが、故障・断線・発熱しなくなるといったトラブルは一度もなく、反射板の劣化や変色も出ていません。
暖突のデメリット
保温力そのものは、そこまで高くない。 ここは正直にお伝えします。面でじんわり温めるぶん、一点を強く温めるパワーは保温球に譲ります。
光も音も出ないため、動作しているか見た目では分からない。 これは製品の性質上どうしても避けられない点で、冬場は時々ヒーター面に触れて確認する習慣をつけておくと安心です。
保温球のメリット
一点を強く温められる。 小さめのケージや、特定のスポットをしっかり温めたい場合には向いています。
ついているかどうかが、光で一目で分かる。 これは暖突にはない安心感です。
ソケットに挿すだけで使える。 設置に工夫が要りません。
保温球のデメリット
赤い光を発する。爬虫類は赤い光は見えないという説もあるが、ライトが点灯するとリクガメが「びっく!!」と動くので、見えていると思われる。
表面が高温になる。 生体が直接触れないような配置や、やけど対策が必要になります。
球切れが起こる消耗品。 光が消えるので気づきやすい一方、突然切れることはあります。はずれ品を引き購入後1週間足らずで切れたこともあります。
消費電力は高めになりやすい。
私が保温球から暖突に替えた理由

私は暖突を使う前、リクガメの保温に保温球を約10年使っていました。10年というのは、それだけ保温球で問題なく飼育できていたということでもあります。
では、なぜ替えたのか。
理由は保温球への不満ではなく、ケージのサイズアップでした。
ケージが大きくなると、点で温める保温球だけでは、ケージ全体の温度を底上げしにくくなります。そこで、面でじんわり温める暖突のほうが合うようになった、という流れです。
最大の注意点|暖突は「取り付け方」で決まります
暖突を使用する上での注意点。
前述のとおり、暖突は保温力がずば抜けて高いわけではありません。そのため、生体になるべく近づけて設置しないと、本来の効果が出にくいという性質があります。「天井に付けたから大丈夫」とはならない器具です。
暖突を買う前に、まず設置方法を検討しておくこと。 これが失敗しないための一番のポイントだと思います。特にこれから自作ケージを作る方は、保温器具の取り付け方まで設計に含めておくことを強くおすすめします。
私の設置方法|天井を格子状にしてチェーンで吊るす
我が家は自作ケージなので、暖突を取り付けやすいように天井部分を格子状にして、チェーンで吊るしています。

この方式の利点は、高さを後から調整できることです。暖突は生体に近づけたほうが効きやすいので、季節や状況に応じて距離を変えられる構造にしておくと扱いやすくなります。
自作ケージについてはリクガメの自作ケージで失敗しないためにに書いています。

サーモスタットの併用が必須
暖突は温度調整機能を持たないので、サーモスタットと組み合わせて使います。
私は「GEX エキゾテラ タイマーサーモ RTT-1」を接続しています。
タイマーサーモ RTT-1は温度管理はもちろんのこと、昼と夜で異なる温度を設定できるほか、照明のON・OFFも時間指定できます。バスキングライトや保温器具などを完全自動管理できるため、毎日の温度・照明管理の手間を大幅に減らせます。

まとめ
- リクガメの保温に、保温球を約10年・暖突を5年使ってきました
- これから買うなら暖突がおすすめ。光を出さず、安全性が高く、消費電力も低めで、5年間故障なしでした
- ただし保温力はそこまで高くないので、生体に近づける設置の工夫が必須です
- 自作ケージなら、天井を格子状にしてチェーンで吊るす方式が扱いやすいです
- 保温球が悪いわけではなく、小さめのケージやスポット保温には今でも有効です
暖突は「買って設置すれば終わり」ではなく、どう取り付けるかで結果が大きく変わる器具です。購入を迷っている方は、買う前に「どこに、どうやって、生体からどのくらいの距離で付けるか」まで一度イメージしておくと、失敗がぐっと減るはずです。




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