レオパの適温は28〜30℃|暖房なし・室温15℃でもケージを温める方法

レオパの温度・湿度管理を解説する記事のアイキャッチ。ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の顔アップ写真。 レオパ
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パネルヒーターを入れているのに、ケージの温度が上がらない。

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の冬で、いちばん多いつまずきがこれだと思います。適温が28〜30℃だと知っていても、その温度にならないから困っている。

調べると「エアコンで部屋ごと温めましょう」と書かれていることが多いのですが、それができないから探しているのだと思います。24時間つけ続けるのは電気代もかかります。

先に私の環境を書いておきます。レオパを約5年飼育・繁殖していましたが、冬の室温は15℃くらいまで下がり、暖房は入れていませんでした。それでも冬に体調を崩させたことはありません。エアコンなしでも、やりようはあります。

この記事では、4つの手を紹介します。器具を買い足す方法だけでなく、お金をかけずにできる工夫も含めています。

飼い方の全体像はレオパの飼い方|初心者完全ガイドをご覧ください。

レオパの適温の目安

まずは目標とする温度を押さえましょう。私がレオパ飼育で意識しているのは、ケージ内の空気の温度(空間温度)を適温に保つことと、パネルヒーターで床(お腹側)を温めることの2つです。

項目温度の目安
ケージ内の空気(日中)28〜30℃くらい
ケージ内の空気(夜間)24〜26℃くらい(下げすぎ注意)
パネルヒーターで温める床面30℃前後
危険な高温35℃以上は熱中症の恐れ

湿度は40〜60%程度が目安です。乾燥地帯の生き物ですが、まったく乾燥させてよいわけではありません。

まず、上がらない理由を押さえてください

原因|パネルヒーターは床しか温めません

パネルヒーターは床面をじんわり温める器具で、ケージ内の空気を温めるようには作られていません。

床は30℃あるのに、温湿度計の数字が20℃前後から動かない。これは器具が壊れているのではなく、そういう器具だからです。まずここを理解してください。

「冬はパネルヒーターだけで足りるのか」と迷う方も多いと思います。私の部屋は冬の室温が15℃くらいまで下がり、暖房も入れていませんでした。この環境では、パネルヒーターだけでは厳しいと感じて、暖突を足しました。サーモスタットの設定は28℃です。具体的な組み方は、このあとの対処①で書きます。

ただし、パネルヒーターが要らないわけではありません。レオパはお腹を温めることで消化を助けます。床側の保温は別の役割として必要なので、外さないでください。

敷くときは床の一部だけにします。全面に敷くと、暑いときの逃げ場がなくなります。私が使っていたのは、サイズが選びやすいピタリ適温プラスです。30cm前後のケージなら小さめで足り、電気代もごくわずかでした。

対処①|暖突を足す(単独〜少数ならこれで足ります)

空気を温めるには、上から熱を出す器具が要ります。1〜2匹なら暖突(上部ヒーター)+サーモスタットで足ります。

サーモは冬でも28℃設定にしていました。これで空気側が持ち上がります。エアコンを24時間つけるより、はるかに現実的です。

暖突はサイズ展開がありますが、レオパのケージならMサイズで足ります。

サーモスタットは、どれを選べばいいか

レオパの飼育であれば、イージーグローサーモで十分です。設定した温度を保つという役割は、これで果たせます。最初の1台として、迷う必要はありません。

予算に余裕があるのであれば、タイマーサーモRTT-1をおすすめします。サーモ機能に加えてタイマー機能があり、昼と夜で違う温度を設定できます。

この記事では日中28〜30℃、夜間24〜26℃を目安に挙げました。RTT-1なら、この昼夜の切り替えを自動でやってくれます。毎晩手で設定を変える必要がなく、器具も増えません。

対処②|置き場所を変える(お金はかかりません)

器具を買う前に、ケージを床に直置きしていないかを確認してください。

暖かい空気は上に溜まります。同じ部屋でも、床と棚の上段では温度がはっきり違います。私は棚の上段に置いていました。

床置きをやめるだけで、全然違います。これは無料で、今日できます。器具を買い足す前に、まずここを試してください。

対処③|棚の一段を囲って、簡易温室にする

それでも足りないときにやっていたのが、これです。

簡易温室のイメージ図

木製ラックの一段でレオパを飼育していたので、その一段を、前面以外スタイロフォームで囲いました。前面は透明のビニールパーテーション(コロナ禍でよく出回っていたもの)を垂らして、暖気が逃げにくいようにしています。

ケージごと囲うのではなく、棚の一段ごと囲うのがポイントです。空気の層ができるので、少ない熱量で温度を保てます。材料費は数百円から千円程度です。

安全のために、ひとつだけ守ってください。スタイロフォームは発泡材で、熱に強くありません。私はヒーターと囲いのあいだを5cm以上あけていました。ヒーターに密着させないこと、そしてサーモスタットを必ず使うこと。この2つは省略しないでください。

前面をビニールにしているのは、暖気を逃がさないためと、完全密閉にしないためでもあります。空気がまったく動かない状態は避けてください。

対処④|3匹以上なら、温室にまとめたほうが安い

10匹ほど飼育していた頃は、冬の保温用に温室を自作しました。

高さ90×横90×奥行50cmほどの木箱で、前面はポリカーボネートのスライドドア。昭和精機工業のパネルヒーター(SP-150/150W)とGEXのサーモスタットで庫内を管理していました。材料費は1万円弱です。

作った理由は「温度が上がらなかったから」ではありません。複数匹をまとめて管理するほうが効率がよく、電気代も抑えられるからです。ケージごとにヒーターとサーモを用意するより、1セットで済みます。

実際、コンセント周りがすっきりし、必要な器具の数が減りました。3匹を超えたあたりから、こちらのほうが安くなると思います。

夏の暑さ対策と設置のコツ

夏は逆に、温度が上がりすぎないよう注意します。35℃を超えるような高温は危険です。室温が高い時期は、パネルヒーターの使用を短くする・弱める、あるいは止める判断も必要です。締め切った部屋が高温になる環境では、エアコンでの室温管理がいちばん確実です。

設置で私が気をつけているのは、パネルヒーターの真上にシェルターを置かないことです。シェルターの底だけが過度に熱を持つのを避けるためで、温度の逃げ場をつくる意味でも意識しています。

温度管理に必要な器具を含めた初期費用の目安は、レオパの初期費用見積もりツールで確認できます。冬の保温構成による費用の違いも分かります。

湿度と脱皮の関係

レオパは乾燥に強い一方で、脱皮のときには適度な湿度が必要です。湿度が足りないと、皮が指先や目のまわりに残る「脱皮不全」が起きやすくなります。

おすすめは、水を入れて湿度を保てるウェットシェルターを置くこと。ケージ全体ではなく、隠れ家の中だけ湿度を高くできるので、レオパが必要なときに利用できます。脱皮の前後は、軽く霧吹きをして湿度を補ってあげるのも有効です。

私自身は、この湿度管理のおかげか、これまで脱皮不全で大きく苦労した経験はほとんどありません。

正直に書きます|私は細かく測っていません

「パネルヒーターだけなら何℃、暖突を足して何℃」という比較データは取っていません。温室の庫内も、サーモの設定を上げれば40℃近くまで持っていけた、という程度の把握です。

ケージの素材による差も、ガラスのほうが保温性は良いと思いますが、体感ではわずかな差でした。レプタイルボックスや100均のプラケースでも、保温の組み方さえ合っていれば問題は出ていません。

ですので、ここに書いたのは数値の検証ではなく、約5年やって問題が出なかった組み方です。導入したら、必ずご自身の温湿度計で確認してください。

まとめ

  • パネルヒーターは床しか温めません。空気が上がらないのは故障ではありません
  • まず床置きをやめる。棚の上段に移すだけで変わります(無料)
  • 1〜2匹なら暖突+サーモスタットで足ります。サーモは冬でも28℃設定
  • 足りなければ棚の一段を囲う。スタイロフォームとビニールで数百円〜千円
  • 囲うときはヒーターから5cm以上あける・完全密閉にしない・サーモを必ず使う
  • 3匹以上なら温室にまとめたほうが安い(1万円弱)
  • 導入したら必ず温湿度計で確認する

室温15℃・暖房なしでも、レオパは越冬できます。エアコンをつけ続ける前に、置き場所と器具の組み方を見直してみてください。

器具を含めた費用の目安はレオパの初期費用 見積もりツールで確認できます。冬の保温構成による違いも分かります。

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