レオパの繁殖記録|産卵・孵化・ベビーの立ち上げ【実体験】

レオパの繁殖記録(産卵・孵化・ベビーの立ち上げ)を解説する記事のアイキャッチ。ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の顔アップ写真。 レオパ
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レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の繁殖は、命を新しく預かること。簡単に挑戦するものではなく、親個体(特にメス)の健康と体力を最優先に、準備と覚悟をもって臨むものだと思っています。この記事では、私が実際にレオパの繁殖に取り組んだときの記録を、ペアリングから産卵・孵化・ベビーの立ち上げまで、できるだけリアルに残しておきます。

これから繁殖を考えている方の参考になればうれしいですが、「やってみたい」より先に「最後まで責任を持てるか」を考えるきっかけになればとも思っています。

飼い方の基本は「レオパの飼い方|初心者完全ガイド」にまとめています。

繁殖に取り組もうと思ったきっかけは、とてもシンプルです。まずレオパを1匹お迎えして、いろいろなレオパの記事を読んでいるうちに「自分でも繁殖ができる」と知り、自分の手でベビーに会ってみたい——そう思ったのが一番初めのきっかけでした。

最初にお迎えしたのは、スーパーハイポタンジェリンの個体です。そこから、この子に合うモルフを考えてもう1匹を迎えることにしました。2匹目に選んだのは、ホワイト&イエローのタンジェリン。どちらも黄色がとてもきれいな個体で、このペアで繁殖に取り組みました。

繁殖を始める前の準備

繁殖は、健康で成熟したペアがそろってはじめて考えられます。私が準備段階でいちばん大切にしたのは、メスの体づくりでした。

メスの体重は正確には計っていませんが、年齢は2歳以上で、繁殖に向けてしっかり栄養を蓄えさせてから臨みました。特に意識したのが、尻尾に十分な栄養が溜まっているかです。レオパのメスは卵を持つと、卵が大きくなるにつれてだんだん餌を食べなくなっていきます。そのぶん、あらかじめ尻尾に溜めておいた栄養を使って卵を育てることになります。だからこそ、交尾をさせる前に、メスの尻尾が十分にふっくらしていることを確認してからペアリングに進みました。

メスの体が未成熟だったり、栄養が足りないままで繁殖させてしまうと、卵詰まりや寿命を縮める原因になります。ここは正直に言っておきたいところで、繁殖はあくまでメスの体力と健康を最優先に考えるべきだと思っています。

ペアリング(同居・交尾)

ペアリングは、メスのケージにオスを移動させる形で行いました。一回のお見合いは、約5分程度で切り上げるように意識しています。長く一緒にしすぎないことを大事にしました。

交尾が確認できたら、そのままオスを離して、それぞれ元のケージに戻して飼育します。そして翌日、また同じようにオスをメスのケージに入れて交尾をさせる——これを繰り返します。これを「追いかけ」と呼びます。

キッチンペーパーの上でペアリングする2匹のレオパ

抱卵・産卵

ペアリングがうまくいくと、メスのお腹に卵が見えるようになり、やがて産卵します。

抱卵はお腹が膨らむので、すぐにわかります。また、産卵が近くなると食欲が低下する個体がほとんどです。これは、卵が内臓を圧迫して胃袋が大きくふくらめなくなるため、食欲が出にくくなると言われています。

産卵は1シーズンで数クラッチに分かれる印象で、私の場合は3〜4クラッチほど産んでくれました。レオパは基本的に1クラッチ2個と書かれていることが多いですが、実際には3個、4個と産むこともあります。

産卵後のメスのケアは、何より栄養と水分の補給が大切です。卵を産むことでメスはかなり体力を消耗しているので、水分補給に加えて、シルクワームなど栄養価の高い餌を与えることもありました。

卵の管理・孵卵

レオパの卵は、孵卵時の温度で性別が変わるのが大きな特徴です(低めでメス、高めでオスが出やすい傾向)。私が実際に行った管理は次のとおりです。

孵卵材は、基本的にバーミキュライトか水苔を使って管理していました。容器はプリンパックやプリンカップのようなものに穴を開けて、その中で卵を管理しています。

温度の設定については、私はそれほどシビアにはやっていません。温度で性別が変わるとは言われますが、私自身はきっちりと狙った管理まではしておらず、それでも問題なくレオパの赤ちゃんを取ることができました。

カビ対策としては、湿度が高くても空気がこもったような環境にならないよう心がけていました。検卵(キャンドリング)をする方もいますが、私はほとんどしていません。キャンドリングは卵へのストレスになりますので、特に初心者の方は、無理にいじらずじっと時間を待つのが有効だと思っています。

孵化までの目安は35〜60日ほどです。

温湿度計と卵のそばにいる孵化直後のレオパ

孵化

孵化のときに私が大切にしているのは、無理に手伝わず、何もしないことです。これが一番だと思っています。

孵化したベビーは、生まれてきてからも2〜3日はそのカップの中で放置していても大丈夫です。ただ、ベビーが動いて他の卵を転がしてしまうなど、まだ孵化していない卵に影響がありそうだと感じたら、その時点で別の容器に移して管理するのがおすすめです。

孵化容器の中で卵から生まれたレオパのベビー

ベビーの立ち上げ

孵化したばかりのベビーは、とても小さくデリケートです。中にはヨークサック(お腹の栄養袋)がむき出しのまま出てくる子もいるので、なるべく清潔な環境で飼ってあげることをおすすめします。

私はベビーのときから床材にキッチンペーパーを使い、頻繁に交換できるようにしていました。

餌付けのタイミングの目安は、最初のうんちです。ベビーは生まれて2〜3日経つと、少し緑がかったうんちをします。このうんちが出たら、餌付けを始めるサインです。人工フードをすぐに食べてくれる子もいますが、必ずしもそうとは限らないので、その頃までにデュビアのSSサイズを用意しておくと安心です。

飼育者の手の上に乗る白い体に黒い斑点のレオパ

繁殖をやってみて感じたこと

繁殖をやってみていちばん感じるのは、卵から新しい命が生まれてくる瞬間の感動です。これは、どれだけ繁殖を経験しても色あせることがありません。

ただ、その感動とは別に、忘れてはいけないことがあります。むやみやたらに繁殖をして、その後に飼いきれなくなってしまうことは、飼い主としては絶対に避けたいことです。生き物が増えるということは、それだけ最後まで世話をする責任も増えるということ。繁殖を考えるときは、ぜひ自分のキャパシティを冷静に考えたうえで、向き合ってみてください。

まとめ

レオパの繁殖は、ペアリング→産卵→孵卵→孵化→ベビーの立ち上げ、という流れで進みます。どの段階も、親と卵、そして生まれてくる命への責任がともないます。安易に増やすのではなく、最後まで世話をできる範囲で、丁寧に向き合うことが何より大切だと感じています。

飼い方の基本や日々の管理は、こちらの記事も参考にしてください。

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