2026年8月16日、我が家のゼノガマが7個の卵を産みました。
このメスは、5月に7個産んで1個も孵化しなかった個体です。あのときは7個すべてが有精卵で、50日目に1匹が殻を破ったものの外に出られず、53日目に開卵したときには全滅していました。詳細はゼノガマの繁殖失敗|7個の有精卵が孵化しなかった記録に書いています。
その3ヶ月後、同じメスが再び7個産みました。
この記事は、産卵当日の経過と実際に測った数値をそのまま残した記録です。掘り始めから埋め戻しまでを見ていたので、時刻も追って記録しています。孵化までは約50日あるので、経過はこの記事に追記していきます。
産卵床のつくり方や孵卵の考え方といった手順はゼノガマの産卵と卵の管理にまとめています。この記事は手順ではなく、1回の産卵で何が起きたかの記録です。
産卵当日の経過|2026年8月16日
15時20分頃 穴を掘り始める
産卵床に掘り始めたのは15時20分頃でした。前脚で土をかき出し、体を沈めるように穴を広げていきます。


16時20分頃 埋め戻しが完了
掘り始めから約1時間後、16時20分頃に埋め戻しを終えました。産卵そのものはこの1時間の間に済んでいます。

16時35分頃 産卵床を離れる
埋め戻しが終わっても、15分ほどはその場から動きませんでした。掘り始めから離れるまでで約75分です。
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 15:20頃 | 産卵床に穴を掘り始める |
| 16:20頃 | 産卵・埋め戻しが完了 |
| 16:35頃 | 産卵床を離れる |
| 18:00頃 | 卵を回収して管理を開始 |
埋め戻し後もその場に留まる行動は、今回はっきり観察できました。産卵直後に手を出さず、メスが自分から離れるまで待った方が落ち着いていると感じます。
産卵の6日前から餌を食べなくなった
8月10日頃から、ピンセットで差し出しても餌を食べなくなりました。水は飲んでいました。
結果として、これが産卵の6日前のサインでした。ゼノガマは産卵前に食欲が落ちますが、今回は日付が残ったので間隔がはっきりしました。餌を食べなくなってから1週間前後で産卵する、という目安が手元のデータとして1件増えたことになります。
食べなくなっても水を飲んでいるなら、産卵前の一時的な絶食である可能性があります。卵が胃を圧迫するので、食欲がなくなります。

卵のデータ|7個・1個1.5g
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| 産卵日時 | 2026年8月16日 15:20〜16:20頃 |
| 個数 | 7個 |
| 大きさ(長径) | 約2cm(ノギスで計測) |
| 重さ | 1個あたり1.5g |
| 総重量 | 10.5g |
| 回収 | 産卵から約1時間40分後(16日18時頃) |


卵はノギスで長径を測り、1個ずつ重さも量りました。数値を残しておけば、次のクラッチと比較できます。掘り出すときは向きを変えないようにしています。上下を反転させると発生に影響する可能性があるため、土の中にあった向きのまま移しました。
マジックで印をつけることもありますが、今回はしていません。
くっついた卵は、無理に分けないでそのまま移した
今回の7個のうち、中央の5個はお互いにくっついた状態で産まれていました。産卵床から掘り出したときも塊のままだったので、分けずに、くっついたままの形でそのまま容器に移しました。
爬虫類の卵は産卵直後は柔らかく、時間が経つと接している面が密着します。無理に引き離そうとすると、卵殻や内側の膜が裂けます。一度裂けてしまえば中の水分が失われ、雑菌も入ります。分けることで得られるものより、失うリスクの方が大きいという判断です。
くっついたままでも孵化には支障がないとされています。実際に前回も塊のまま管理して、後期まで発生は進みました(結果として孵化しませんでしたが、原因が卵の密着だったとは考えていません)。
気をつけているのは向きです。塊のまま移すぶん、上下を反転させないことがより重要になります。掘り出したときに上を向いていた面を、そのまま上にして置いています。
卵の成長が進むと少し大きく膨らむのですが、その際にはがれることがあります。その際は上下が反転しないようにマジックで印をつけた方が安全かもしれません。
くっついた卵を分けるべきかどうかは、爬虫類の卵がくっついた…そのままで大丈夫?で詳しく書いています。無精卵が混ざっているときだけは例外的に分けたほうがいいので、そちらもあわせてご覧ください。
卵の総重量は、メスの体重の27%だった
産卵後のメスの体重は28gでした。卵は1個1.5gが7個で10.5g。単純に足し戻すと、産卵前は38.5g前後だったことになります。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 産卵後の体重 | 28.0g |
| 卵の総重量 | 10.5g |
| 産卵前の推定体重 | 38.5g |
| 卵の総重量が占める割合 | 産卵前体重の27.3% |
| 卵1個が占める割合 | 産卵前体重の3.9% |
体重の4分の1以上を一度に産んでいることになります。前回の失敗で私が最初に疑ったのはメスの栄養状態でしたが、この数字を見ると、1回の産卵がどれだけ体に負担をかけているかが分かります。
ただし産卵前の体重は測っていません。38.5gは計算値です。次回は産卵前、抱卵中、産卵後の3点で測ります。前回の記事でも同じ反省を書いたのに、今回も産卵前を逃しました。
産卵床の条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 材質 | プランター栽培に使っていた土(使用済み) |
| 湿り具合 | 全体を湿らせた状態 |
| 硬さ | 掘っても崩れない程度 |
| 掘った深さ | 約8cm |
材質は園芸で使っていた土の使い回しです。重要なのは硬さで、掘っても側面が崩れない程度に締まっていないと、メスが穴を維持できません。乾いた砂のような状態では掘っても埋まってしまいます。
深さは8cmほどでした。産卵床の深さは10cm以上を確保しておくと、メスが自分で調整できます。

ケージの環境
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 温度 | 28℃ |
| 湿度 | 60〜70% |
普段の飼育環境はゼノガマの飼育方法に書いているとおりです。産卵のために特別な操作はしていません。
今回は孵卵器を使っていない|前回との比較
前回と今回で、卵の管理方法を変えています。
| 項目 | 前回(2026年5月) | 今回(2026年8月) |
|---|---|---|
| 管理方法 | 孵卵器 | 孵卵器なし |
| 温度 | 30〜31℃で一定 | 日中30℃ / 夜間27〜28℃ |
| 湿度 | 約60% | 50〜60% |
| 床材 | ハッチライト | ハッチライト |
| 管理開始 | 産卵から10時間以内 | 産卵から約1時間40分後 |
| 卵の数 | 7個 | 7個 |
| 結果 | 7個すべて孵化せず | 経過中 |
変えたのは温度です。前回は孵卵器で一定に保っていましたが、今回は昼夜で温度差をつけています。野生下では夜間に気温が下がるため、その環境に近づけるのが今回の狙いです。
床材はハッチライトを使い、プリンカップで管理しています。ハッチライトは最初から適量の水分を含んでいる製品で、袋から出してそのまま使えます。今回は加水していません。容器の内側には結露が出ているので、湿度は足りていると判断しています。加水の量を自分で決めなくてよいのが利点です。製品の使用方法では、卵がへこむまでは加水しないよう案内されています。
一方で湿度は前回とほぼ同じ、むしろやや低めです。前回の記事で挙げた原因仮説のひとつが「孵化直前の湿度不足」でした。1匹が殻を破ったのに外に出られなかった経過は、卵殻膜が乾いて硬くなっていた可能性とも重なります。
ここは今後の経過を見ながら判断します。ただし前回の原因は確認できていません。湿度が原因だったと決まったわけではないので、今回も断定はしません。

月齢を調べたら、2回とも新月前後だった
これまで産卵のタイミングについて、満月の前後という経験則を書いてきました。今回それを確かめるため、2回の産卵日の月齢を計算しました。
| 産卵日 | 月齢 | 輝面比 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 2026年5月16日 | 28.4日 | 2% | 新月の直前 |
| 2026年8月16日 | 3.2日 | 13% | 新月の3日後 |
どちらも新月の前後でした。満月ではありません。近い満月は7月29日と8月28日で、どちらの産卵日からも2週間前後離れています。
2例だけなので結論は出せません。過去のクラッチまで遡れば別の傾向が出る可能性もあります。ただ、日付が残っている2回については、満月ではなく新月寄りでした。
自分が書いてきた経験則が、手元のデータと合わなかったということです。今後の産卵でも月齢を記録して、どちらの傾向が実際に強いのかを確かめます。
孵化予定は9月30日〜10月5日
私の環境で孵化しているのは、産卵から45〜50日です。前回は50日目に最初のピッピングがありました。
| 経過日数 | 日付 | 備考 |
|---|---|---|
| 45日目 | 2026年9月30日 | 孵化しはじめる可能性のある時期 |
| 50日目 | 2026年10月5日 | 前回1匹が殻を破った日数 |
| 53日目 | 2026年10月8日 | 前回開卵して全滅を確認した日数 |
10月5日前後が節目になります。前回はこの時期に殻を破ったものの出られませんでした。今回は45日目から観察の回数を増やします。
ただし、今回は孵卵器を使用せず自然温度での孵化を目指します。夜間の温度が少し落ちるので、経過日数は数日長くなると予想しています。
これから記録していくこと
前回の失敗で足りなかったのは、経過の記録です。今回は次の項目を残します。
- 卵の外観の変化(へこみ、艶の有無、変色)
- 温度と湿度の実測値
- メスの体重と食欲の回復
- 経過日数
- 孵化または中止に至るまでの全経過
キャンドリングはしません。これは前回から変えていない方針です。光を当てて中を確認したい気持ちはありますが、卵を動かすリスクを取らないことにしています。
経過の追記
8月16日|産卵・管理開始
7個を回収し、18時頃から管理を開始しました。掘り出したときの向きのまま移しています。日中30℃、夜間27〜28℃、湿度50〜60%。
メスは産卵後、体重28g。餌への反応はまだ確認していません。
この先は経過が分かりしだい、この見出しの下に追記していきます。
まとめ
2026年8月16日、ゼノガマが7個産卵しました。掘り始めから埋め戻しまで約1時間、その後15分ほど産卵床に留まってから離れました。
卵は1個1.5gで総重量10.5g。産卵後のメスは28gだったので、体重の27%を一度に産んだ計算になります。産卵の6日前から餌を食べなくなっていました。
同じメスが5月に産んだ7個は、1個も孵化しませんでした。今回は温度を昼夜で変えていますが、湿度は前回とほぼ同じです。前回の原因は分かっていないので、経過を記録しながら判断します。
ゼノガマの繁殖に関する日本語の情報はほとんどありません。うまくいった記録も、うまくいかなかった記録も、同じ種を飼っている誰かの判断材料になると考えています。結果はこの記事に追記します。
繁殖の全体像はゼノガマの繁殖記録、孵化後の育て方はゼノガマのベビーの育て方にまとめています。雌雄の見分け方はゼノガマ・テイラーの雌雄判別で解説しています。
この記事は私自身の飼育記録です。原因の考察は仮説であり、獣医学的な診断ではありません。




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