ゼノガマの産卵と卵の管理|産卵床・孵卵のコツ

ゼノガマ
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ペアリングがうまくいき、メスが抱卵したら、次の山場が産卵と卵の管理です。ゼノガマの繁殖では、ここがいちばん難しく、私自身もいまだに試行錯誤しているところです。この記事では、産卵が近いサインの見極めから、産卵床のつくり方、産んだ卵の孵卵管理まで、我が家で実際にやっている流れを紹介します。先に結論を言えば、メスの食欲が落ちたら産卵が近く、産まれた卵は向きを変えずに28〜32度で管理する、これが軸になります。

温度管理には、ポータブルタイプの冷温庫を使うと安定させやすくおすすめです。寒い時期の孵卵器代わりとしても重宝しています。

産卵が近いサイン:メスの食欲が落ちる

抱卵したメスには、産卵が近づくとはっきりしたサインが出ます。それは餌の食いが悪くなることです。それまで普通に食べていたメスが、急に餌に興味を示さなくなったら、お腹の卵で食欲が落ちてきた合図と見ています。ここからが繁殖の山場です。

産卵のタイミングを読む(満月の経験則)

いちばん難しいのが「いつ産むか」を読むことです。これは私の経験則で確証はありませんが、うちのゼノガマは満月の翌朝に産卵することが多い気がしています。そこで暦を確認し、満月の3日前くらいには、メスを産卵用の別ケージに移すようにしています。早めに移して、落ち着いて過ごす時間をつくるイメージです。

産卵床のつくり方

産卵用ケージには、湿らせた土を10cmほど敷いています。使っているのは家庭菜園の土で、特別な床材ではありません。大事なのは、掘っても穴が崩れないよう、全体をしっかり湿らせておくこと。乾いた土だと掘った穴がすぐ崩れ、産卵場所として使ってもらえません。巣穴を掘って産卵する習性があるので、安心して掘れる深さと湿り気を用意してあげることが大切です。あわせて、産卵用ケージにもバスキングできる場所と隠れ家を用意し、慣れない別ケージでもメスが落ち着けるようにしています。

ゼノガマの産卵床。産卵に備えて土の床材を深めに敷いた飼育ケージ

産卵を促すには

満月の夜には、多めに霧吹きをして湿度を一段引き上げます。それでも産まないときは、温度を少し上げるなど、環境に小さな変化を加えて産卵を促します。「いつもと違う」という刺激を与えるイメージです。このあたりの読みは本当に難しく、今も毎年手探りしています。

岩の上で休む産卵前のゼノガマのメス

卵の掘り出しと「転卵させない」

無事に産卵が済んだら、土に埋まった卵を慎重に掘り出します。このとき絶対に守っているのが、卵の上下を変えない(転卵させない)ことです。爬虫類の卵は産み落とされた向きが決まっていて、上下が入れ替わると中の胚がダメになってしまいます。掘り出すときも移すときも、向きを保ったまま扱います。

床材の中から掘り出したゼノガマの卵

卵の管理(孵卵):28〜32度で45〜50日

掘り出した卵は、バーミキュライトか市販の孵化材(ハッチライトなど)で管理します。孵化に向けた温度は28〜32度程度をキープするイメージです。寒い時期は室温任せでは足りないので、私はネットで1.5万円ほどで買える冷温庫を使って温度を管理しています。温度を一定に保ちやすく、孵化器代わりとして重宝しています。この管理で、だいたい45〜50日ほどで孵化します。待っている間は気が気ではありませんが、ここはぐっと我慢です。

孵化容器に並べたゼノガマの卵9個

キャンドリングはしない

卵の中が気になって、光を当てて中を見るキャンドリングをしすぎてしまい、死籠り(孵化直前で死んでしまうこと)を経験したことがあります。原因と断定はできませんが、頻繁に動かしたり光を当てたりが胚に負担をかけたのではと反省しています。お伝えしたいのは、キャンドリングはしなくて大丈夫だということです。有精卵であれば、しばらくすると自然と卵が膨らんでくるので、それで順調かどうかは判断できます。気持ちは分かりますが、ここは「何もしない」が正解でした。

よくある失敗:ポロリ産卵に注意

産卵のタイミングを読み切れず、別ケージに移す前にメインケージで産卵してしまったことがあります。メインの床材が人工芝だったため、産み落とされた卵が上を転がって向きが変わり、ダメになってしまいました。産卵が近いサイン(食欲低下)を見たら、早めに産卵床のあるケージへ移す——これを痛感した失敗です。

まとめ

ゼノガマの産卵・卵の管理は、メスの食欲低下を合図に、湿らせた土の産卵床へ早めに移し、産まれた卵は転卵させず28〜32度で45〜50日見守る、という流れです。そして、キャンドリングのような余計な手は加えないこと。繁殖全体の記録は繁殖記録に、前段のペアリングはペアリングの記事に、飼育の全体像はゼノガマの飼育方法にまとめています。

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