卵が無事に孵ったら、いよいよベビーの立ち上げです。孵化したばかりのゼノガマは指先に乗るほど小さく、最初の数日の扱いが肝心です。この記事では、我が家でやっているベビーの立ち上げ方と、餌・環境のポイントを紹介します。
先に結論を言えば、孵化してすぐは餌を与えず「初うんち」を待ち、立ち上がったらSSサイズのデュビアから始める、これが基本です。ここでは、ゼノガマのベビーの育て方を、立ち上げや餌やりのコツを中心に、自分の経験からまとめます。

ゼノガマのベビーは孵化直後が肝心
孵化後2〜3日は餌を与えず「初うんち」を待つ
孵化したばかりのベビーには、すぐに餌を与えません。孵化後2〜3日は餌を与えず、ベビーが最初のうんち(初うんち)をするのを待ちます。
これは、お腹に残ったヨークサック(栄養)を使い切らせるためです。初うんちが、消化器官が動き出して餌を受け入れる準備ができたサインになります。焦って早く与える必要はないので、ここはじっと待ちます。
孵化直後の床材はペットシーツやキッチンペーパーがおすすめ
孵化直後の床材には、ペットシーツやキッチンペーパーを使っています。
理由は二つあります。一つは、清潔に保ちやすいこと。初うんちを待つ時期は排泄の確認が大切なので、白い床材だとうんちの有無や状態がひと目で分かり、汚れたらそのまま交換できます。もう一つは、誤飲の心配がないことです。砂系の床材だと、餌に飛びついた勢いで床材ごと口に入れてしまうことがありますが、シーツやペーパーならその心配がありません。
立ち上げの時期は見た目よりも管理のしやすさを優先し、成長して安定してからレイアウトを考えれば十分だと思います。
最初の餌:初うんち後にSSサイズのデュビアから
初うんちを確認したら、SSサイズのデュビアを与え始めます。ベビーはとても小さいので、口に入る小さな餌から始めるのが基本です。
まずはピンセットで、食べなければばらまきに
最初の給餌は、ピンセットを使って試みます。目の前でデュビアを動かすと、興味を持って飛びついてくれる個体もいます。
ただ、最初からピンセットで食べてくれるとは限りません。ピンセットから食べない場合は、ケージ内にデュビアをばらまく方法に切り替えます。ベビー自身のペースで捕食できるので、警戒心の強い個体でも食べ始めやすくなります。最初はうまく狙えなかったり食べムラがあったりしますが、徐々に慣れていきます。
多頭飼育では「全員に行き届いているか」を確認する
ばらまきで与える場合、多頭で飼育していると注意したいことがあります。大きな個体(強い個体)が多くのデュビアを食べてしまい、小さい個体に餌が行き届かないことがあるのです。
給餌のときは、すべての個体が食べられているかを必ず確認するようにしています。あまりにも偏りが出るようなら、その個体だけ別のケースで飼育することをおすすめします。食べた量の差はそのまま成長差につながるので、早めに気づいてあげたいポイントです。
餌の幅を広げる
デュビアに慣れてきたら、餌の種類を少しずつ広げていきます。
我が家では、エサ皿にフトアゴ用の小さい人工飼料を入れたり、小松菜などの葉物野菜を細かく刻んで入れたりしています。人工飼料はエサと認識できない個体が多いので、この段階までにピンセットに慣らしておくと、「ピンセットに挟まれている物=エサ」と判断してくれるので、早いことピンセットに慣らすことをおすすめします。
エサ皿から食べてくれない個体も多いのでデュビア以外では、乾燥コオロギもおすすめです。生き餌と違ってストックの世話がいらず、餌の管理がしやすいのが利点です。冷凍コオロギという選択肢もあります。
成長期のベビーは栄養が大切なので、カルシウムの添加も成体と同じように意識しています。少しずつ食べられるものを増やしながら、しっかり立ち上げていきます。
ベビーの飼育環境
ベビー用のケージにも、バスキングスポット・水場・餌皿を用意しています。基本は成体と同じで、温度勾配をつくり、紫外線(UVB)を当てられるようにしておきます。
私はベビーのケージとして、NVボックスを使用しています。本来は工具などを入れるためのコンテナケースですが、メダカ飼育の界隈では飼育容器として有名な商品です。とにかく安価で丈夫なので、ベビーの数に合わせて買い足しやすく、多頭の立ち上げにも向いています。
※ケージの壁面に傷が多くついていると、その傷を足掛かりにデュビアが脱走しますので注意(笑)

水切れに注意
小型のうちは、水切れが特に大きなリスクになります。新鮮な水を切らさないようにし、ベビーがしっかり水分をとれる環境を保つようにしています。
水皿は、広くて浅いものを使うようにしています。理由は二つあって、一つはベビーが溺れないようにするため。もう一つは、ベビーが自然と水の中に入ったときに、口元についた水滴から水分を補給できるのではないか、と考えているからです。小さな体でも安全に水分がとれるよう、浅さを意識して選んでいます。
また、水をやるときは、ケージ内にこぼれるくらいたっぷり与えるようにしています。乾燥した環境なのですぐに乾きますし、ケージの壁面についた水滴を口に運ぶような仕草をする個体もいます。水皿だけでなく、こうした「一時的な水滴」も水分補給のチャンスになっていると感じています。
サイズ差が出たら分けて管理する
同じ時期に孵った兄弟でも、2~3ヶ月ほど経つと体の大きさに差が出てきます。
そのまま一緒にしておくと、大きい個体が小さい個体を追いかけ回し、成体のときと同じように尻尾が切れてしまうことがありまし、大きい個体が餌を独占するようになります。サイズ差が出てきた段階で分けて管理することをおすすめします。
まとめ
ゼノガマのベビーは、孵化後すぐは餌を与えず初うんちを待ち、SSサイズのデュビアから立ち上げて、徐々に餌の幅を広げていく。床材はペットシーツやキッチンペーパーで清潔に保ち、多頭飼育なら餌の偏りにも気を配ります。小さいぶん水切れと環境変化に気をつけて、焦らず育てていくのが一番だと思います。
ゼノガマのベビーは体が小さく、最初の数週間はとくに温度と湿度の安定が大切です。環境の変化にも弱いので、焦らず少しずつ餌に慣らしていくと、丈夫な個体に育てやすいと感じています。
産卵から孵化までの流れは産卵と卵の管理に、繁殖全体の記録は繁殖記録に、飼育の全体像はゼノガマの飼育方法にまとめています。




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